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zoom RSS 世界一が似合う王監督

<<   作成日時 : 2006/03/22 21:06   >>

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 試合が終わり、宿舎に王監督を訪ねました。日本のインタビューで流れた王監督はTVから何を話したか私には分かりませんが、これからの話は皆さんが知っているインタビューの前の本当の直前インタビューの話をしましょう。

 「監督、お疲れさま」「あれー、仁さん??何でいるの??」・・・「世界一を決める試合ではないですか、監督が出ているのに、落ち着いて日本に居られるわけ、ないでしょう」・・・実はラスベガスで年に一度のフィットネスショーがありショーの前日を抜け出してスタッフ共々5人でラスベガスからサンディエゴに急きょ飛びました。

 世界一を決める試合で相手がキューバとくれば見に行かないわけがありません。1996年のアトランタオリンピックも決勝戦はキューバでした。ホームランの打ち合いの末、破れたのが鮮明に残っています。この時は確か予選でオーストラリアに負けて二次リーグに出られないのではないか、日本野球界初の予選敗退かというムードが漂っていました。韓国に敗退した今回と同じ空気が流れていました。野球界ばかりか、日本中にです。その時もオーストラリアがこけてくれて、転がり込んだ決勝リーグ進出でした。一度死んだ者がプレッシャーを感じなくなり、強くなるのは日本人の特徴かもしれません。裏返せば自分に自信が持てなくて、実力が出せないという弱さがあるからだとおもいます。アスリートが好きな言葉に「無心」とか「平常心」とか「普段のまま」という言葉がありますが、これは裏返せば「無心で居るのが難しい」「平常心出ある事はできない」「普段のままでいられない」ということだから、ことさら強調してしまうと私は思っています。実力を出せないアマチュア日本野球はことごとくキューバ野球に頂点を阻まれています。勝率は一割もないでしょう。世界選手権、インターコンチネンタル大会、オリンピック、大きな大会ではことごとく破れています。対キューバ戦は日本4勝32敗、今回勝って5勝32敗とトレーナーの哲也君が教えてくれました。

 キューバの怖さを知らない王監督、イチロー選手、何度も怖さを知っている選手・・・松中、上原、福留、金城、渡辺俊介、小笠原の社会人野球経験者にMVP松坂、怖さを知らない選手・・・川崎、今江、西岡、里崎、青木、そして、社会人の時に全日本最終選考で落とされた大塚晶則投手、というキューバ野球を知る者、知らない者がそれぞれのドラマを賭けて決勝戦に臨むのですから落ち着いて仕事はできません。そういう私もトレーニング担当として全日本野球に関わって24年間、ことごとくキューバ野球の前に体力差と限界を感じてきた一人です。ラスベガスとサンディエゴの近距離に居ながらTV観戦では棺桶に入った時に悔いが残ります。(ADSSはじめ会社の皆さん!行ったの許してね)

 話を王監督に戻しましょう。「仁さん疲れた、今回は本当に疲れた。勝てて良かった」といって握手をしてくれた王監督の一言でした。何の変哲もないこの言葉は監督の本心でしょうし、監督の人柄です。勝負の世界で多くの監督と接しましたが、勝てる監督と勝てない監督には法則があるような気がしています。一生懸命という共通の項目があります。王監督が巨人軍を去る時の二年間は一生懸命過ぎて選手がついていけないのを見てきました。ダイエーの二年間も一生懸命過ぎて、勝てませんでした。それでも一生懸命にやっているのが王監督です。一生懸命にやってきたら世界一のホームラン王になっていた。一生懸命やっていたら日本一になっていた。一度死んだ韓国戦の後に相手の気迫を褒めた王監督の生き方がインタビューに表れていました。「相手の勝とうとする気迫が私達より優っていたのです」裏には日本チームより一生懸命やっていた韓国野球を素直に認めた監督の言葉です。

 皆さんが知るマスコミから流れる日本チームは常に優等生のような表現や美辞麗句で飾られます。それは極限の世界では通用しません。一生懸命さのない、プライドの無い日本チームが二度も韓国に敗れたことを素直に語ったのが前述のインタビューだったと思います。王監督の自戒の念を込めた感想が一生懸命さを見せてくれた韓国野球を褒めたのでしょう。それを経過して優勝後に私に言ってくれた“よかった”であり、“つかれた”であったのだと思います。バラバラのチームが一つになり、一生懸命の中から掴んだ「世界一」という称号です。いつもは監督に呼びかけるのに「監督」といいますが、この時、「王さん、良かったですね」と言ってしまいました。旧知の間柄とはいえ“さん”付けで呼んでしまったのは初めてです。失礼を顧みずこの時の感想を言わせていただければ「仁さん、勝てて良かった。疲れた」と言わしめた監督の直な性格に答えてしまったようです。第一回目世界チャンピョン、世界一のホームラン王が再び手にした世界一の称号、いつも一生懸命を重ねて手にした世界一の称号には「世界一の王監督」より「世界一の王さん」の方が良く似合うと思いませんか。

 マネージャーが「一般の人が入ってきては困ります」とか何とか言っていた。これは無視!監督が「この人はいいの」の一言でツーショットを撮ってもらいました。ついでに、スタッフの甲子園野球小僧で、墨田の中学生野球を教えているカナヤマも「毎年、オウサダハル杯をやっています」とか何とかいいながら緊張のツーショットを元カメラマンが撮らせていただきました。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
お彼岸もあいまってか、死んだオヤジを思い出しました。
オヤジから王監督(当時は選手)のサインボールをもらい、いまだに大切に保管しています。とはいえ、自分はサッカーに身を投じてしまいましたが・・・
大塚選手とは、地元も隣町でかつ一昨年サンディエゴでお世話になったので、その大塚選手が最後を締めくくってくれたのもうれしかったですし、
正直、野球の国際大会でここまで鳥肌たったのは、初めてです。
感動をありがとうございました!!
さて、次はドイツです。ウチは野球出身が多いから、サッカーの話題にならないので、今大会はみなさん少しは観てくださいね。
日本戦はADSSデジスタルスタジオ集合です!!

リスペクト
2006/03/22 21:53
展示会で出会ういろんな知人から、ニホンユウショウオメデトウと声をかけられました。カイザーの社長のムスコがうらやましがること。たいがいのアメリカ人がイチローの名前はもとより、アキ(大塚選手)の名前を知っていたのにはうれしくなりました。トレーナーはうちのスタッフだと自慢しました。
事務局長
2006/03/23 07:15

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